私はNTTドコモでiPhoneを契約していますが、ちょうどオプションとして加入していた機種変更応援プログラムプラスが使えるタイミングになりましたので、iPhone XからiPhone XSへ機種変更してみました。お得かどうかも含め、少し検証してみました。
機種変更応援プログラムプラスとは?
機種変更応援プログラムプラスとは、NTTドコモがiPhone契約者向けに提供しているオプションです(Androidの機種を使っている場合には申し込み不可)。なお、オプションの料金はかからないため、時期によりますがNTTドコモでiPhone (8, 8 Plus, X, XS, XS Max, XR)を購入した場合、ほぼ皆さん加入されているのではないでしょうか?
公式の説明ページはこちら。
注:公式HPにも書かれている通り、2019年6月開始の新料金プランでは適用不可となるため、新規受付は2019年5月31日で終了とのことです。なお、それまでに申し込みがされていれば、2019年6月1日以降でも機種変更時にプログラムの権利を行使することは可能とのことです。
詳しくは上記公式HPを見ていただければ良いのですが、このオプションは簡単に言うと次の機種変更の際に、端末回収に応じることで割り引きが受けられるというものです。割引額もiPhone X, XS, XS Maxの場合で最大だと60,000円なのでかなり大きい割引になります。
機種変更からの期間 | iPhone X, XS, XS Maxの還元金額(円) |
13か月目 | 60,000 |
14か月目 | 56,000 |
15か月目 | 52,000 |
16か月目 | 48,000 |
17か月目 | 44,000 |
18か月目 | 40,000 |
19か月目 | 36,000 |
20か月目 | 32,000 |
21か月目 | 28,000 |
22か月目 | 24,000 |
23か月目 | 20,000 |
24か月目 | 16,000 |
25か月目 | 12,000 |
上の表はiPhone X, XS, XS Maxの場合ですが、iPhone 8, 8 Plus, XRの場合には13か月目の40,000円をスタートに1か月ごとにおおよそ2,000円ずつ減額されるような形になっています。
iPhone X→iPhone XSへの機種変更と金額面の考察
私はiPhone Xを使用していましたが、機種変更応援プログラムプラスが翌月から使える期間になる、と2月にメッセージRで通知が来ました。つまり3月に機種変更(とiPhone Xの返却)をすれば60,000円が還元される、という事です。ただし、このプログラムを適用して機種変更するとiPhone X購入時に付いている月々サポート(2,376円)の残り月数分の権利も同時に破棄しなければなりません。つまり、足し引きは以下の通りになります。
- 得られるもの
- 新端末(今回はiPhone XS)
- 60,000円分の還元
- 月々サポート(iPhone XS (64GB)の場合、2,457円×24か月=58,968円)
- 失うもの
- 月々サポートの残りの金額(2,376円×12か月分=28,512円)
- 使用中の端末(今回はiPhone X (64GB))
まず調べるべきは、失うもののうちの使用中の端末の残存価値です。iPhone X (64GB)の中古買取価格ですが、中古端末の上限で55,000円(4月の価格:イオシスの場合)です。経験上普通に1年間使っている限り、上限価格での買取は極めて困難なので仮に50,000円だとしても機種変更応援プログラムプラスの還元額である60,000円はお得そうです。
次に得られるものと購入金額の差分を考えます。今回購入するのはiPhone XS (64GB)ですので、価格は123,768円(オンラインショップ特別特典適用後)ですが、機種変更応援プログラムプラスによる還元と月々サポート分を引くと実質価格4,800円になります。
これに、今回失うことになる月々サポートの残りの金額を足すと、実質33,312円でiPhone XからiPhone XSへ機種変更できる、という事になります。
13か月目の場合、上記のような計算になりますが、1か月遅くなるごとに機種変更応援プログラムプラスによる還元金額が4,000円ずつマイナスになっていきます。その分旧機種(今回はiPhone X)の月々サポート適用回数は増えていきますが、結局のところ1か月経過ごとに-4,000円+2,376円=-1,624円となりますので、1,624円ずつ価値が減っていくことになります。おそらく一般的なiPhoneの中古買取価格はこのような急激な減少にはならないはずなので、この機種変更応援プログラムプラスはどう考えても13か月目に使うか、使わないのであれば月々サポートがなくなるまで使わないか、の2択になるかと思います。
ドコモオンラインショップで
機種変更応援プログラムプラスを使う
前項の通り機種変更応援プログラムプラスは、13か月目で使うか、月々サポートがなくなるまで使わないかの二択、という結論になりましたが、今回は13か月目でiPhone XからiPhone XSへの機種変更で使うことにしました。
今回の機種変更にあたっての店舗選びですが、ドコモショップは混んでいて手続きに時間もかかるため、ドコモオンラインショップで機種変更することにしました。
ここで一つ注意点があり、ドコモショップ等実店舗で機種変更する場合には機種変更応援プログラムプラスを即時適用(=その場で旧端末は回収される)し、還元額を直接新機種の購入代金に充当することができますが、オンラインショップの場合それができません。
なぜならオンラインショップで機種変更した場合、旧機種の引き取りが後日の送付キットを用いたものになるためで、送付後NTTドコモで異常がないかなどが確認された後、金額相当がdポイントで還元される形になります。
しばらくNTTドコモを使い続ける気であれば、機種変更のデータ移行等の日程にも余裕がある手段ですので、考えようによっては意外とメリットがある手段ではないかと思います。
ドコモオンラインショップで機種変更の手続きをすると、まず新端末が受け取り時の本人確認が必須なゆうパックで送られてきます。
受け取りののち、機種変更のため旧端末から新端末へのデータ移行を行います。

機種変更前後がiPhoneの場合には、PCのiTunesで旧端末のすべてのデータをバックアップし、新端末に復元すれば簡単に機種変更することができます。
次に新端末到着から一週間程度で、旧端末の送付キットが到着します。こちらは本人限定受取郵便(特例型)という種類で届きます。
送付キットの中には申込書等と端末を入れる緩衝材(プチプチ)、そしてレターパックライトの封筒が入っていますので、これに旧端末であるiPhone Xを入れて送り返します。

レターパックライトで単にプチプチに包んだ60,000円相当のものを送って平気なのか若干の心配はありますが、NTTドコモの指定ですのでその通り送ります。ちなみにレターパックライトは追跡もできますので、その点は安心です。

送付キット同封の説明書には、dポイントの還元時期はNTTドコモ側での検品後翌日、と書かれており、私の場合は上記の通り4月16日にNTTドコモ側に到着後ポイント付与されたのは4月22日でした。時期によって異なると思われますが、だいたい検品には一週間程度必要ということだと思います。
こうして無事、iPhone XからiPhone XSへの機種変更と、機種変更応援プログラムプラスの適用ができました。適用について迷っている方は参考にしてみてください。