旅行

アメリカで受け取った郵便を転送するために、USPS Form 1583の公証(Notarize)が必要だったので、対応した記録です。2024年4月に実施した内容です。

米国からの郵便の転送

米国で郵便を受け取りたい時に使うPlanet Expressというサービスがあります。例えばアメリカにしか発送できないような商品を購入した場合に、代理でアメリカで受け取った後日本を含む様々な場所に転送してくれるサービスを提供してくれています。
通常の宅配便であればアカウントを登録しDepositを入金するだけで、基本的には問題なく転送サービスを受けることができますが、郵便や大量の宅配便などを転送する場合にはUSPS Form 1583の公証(Notarize)が必要になるようです。USPS Form 1583自体はPlanet Expressにサインアップした際に発行されるのですが、そのままでは未公証の状態で(通常はそれで問題ないようですが)、場合によっては公証プロセスが必要、ということになっているようです。

具体的な公証方法について

Planet Expressにも説明及びリンクがありますが、公証はオンラインの面談が必要で英語でやり取りが必要です。具体的にはNotaryCamというサービス(機関?)でオンライン面談を行なって、先方とこちらでサインをオンライン上で行なって公証、というプロセスになっています。

必要書類について

公的な書類が2種類必要、となっています。
私は日本発行の運転免許証とパスポートを準備しました。
英語以外の免許証は翻訳も必要、とアップロード後にメールで連絡が来ましたので、自分で免許証の写真を加工して英語版も作成し、追加でアップロードしました。自分で加工したもので問題ないようです。

面談について

英訳した免許証含め必要書類は問題ないということになり、NotaryCamから面談に関するメールが来ます。メール内にリンクが送られてきた後面談になります(本来は自分で面談日程を選ぶようなのですが、上記免許証のやり取りをしていたらリンクをメールでいただいたのでその手段で実施しています)。
面談はWebの独自システムのようなもので行い、やり取りはもちろん英語なのですが、結構色々と質問されます。事前に英語でどのように答えれば良いか準備しておくのが良いと思います。
私の場合は質問としては
・名前、生年月日、住所をパスポートを見せながら伝える
・アメリカのSSNを持っているか → Noで答える
・自分の意思でこれを申し込むか、などYesで答える系の質問
・今までの確認事項について誤りがないかの宣誓(カメラに右の手の平を映して行う)
といった感じでした。
これらが終わると、支払い(25ドル)になりますが、その場で払うか後で払うかを選ぶことができます。私はその場で払いましたが、クレジットカード情報の入力フォームがWeb面談の画面上に出てくるので、そこに通常通り入力して支払いました。先方でもリアルタイムで入力状況等が確認できるようで、カード情報が問題なければプロセスはそれで終了です。クレジットカード情報入力中にも向こう側では何らか作業をしているようでしたので、特に焦らせるようなことはなかったです。
すぐにメールで公証後の書類(サインが入れられているもの)が送られてきます。
これで公証プロセスは完了です。
面談は宣誓などアメリカっぽいプロセスが含まれていますし、普段使わないような単語も含まれていてなかなか難しい印象もありますが、向こうも普段から外国人を相手に対応しているようで、何回か聞き直しても丁寧に対応してくれる印象でした。
NotaryCam自体もメールでの問い合わせに対しても、ほぼリアルタイムに返事があり対応は良かったと思います。

公証後の手続きについて

Planet Expressの場合は、FAQに書かれている通りNotaryCamからPlanet Expressに公証結果が連携されるようなので、特にこちらでやることはありませんでした。もし郵便物の転送がキャンセルされた場合には、NotaryCamで公証済みであることを連絡すれば、きちんとPlanet Express側でアカウントの状況を確認してくれて転送の手続きが進むはずです。

これで郵便物の日本への転送が問題なくできるようになりました。

旅行

2023年の夏、NASAを見学する旅行をしました。

アメリカで見学可能なNASAは2ヶ所あって、Kennedy宇宙センターとJohnson宇宙センター(Space Center Houston)です。いずれもアメリカの南部にありますが、それぞれ離れているので同じ旅程で行くのはちょっと難しい…ですがもちろん不可能ではありません。その記録です。

旅程について

2023年のANA(及びスターアライアンスのUNITED)を使っていますので、以下の旅程で組んでいます。

1日目
・NH102 東京羽田(HND) 10:50 → ワシントンD.C.(IAD) 9:20
・UA2098 ワシントンD.C.(IAD) 12:47 → オーランド(MCO) 15:14

2日目
・Kennedy宇宙センターの見学

3日目
・UA1397 オーランド(MCO) 11:50 → ヒューストン(IAH) 13:33

4日目
・Johnson宇宙センターの見学

5日目〜6日目
・NH113 ヒューストン(IAH) 10:15 → 東京羽田(HND) 15:20(翌日)

NASA以外は脇目も振らず(オーランドはディズニーやユニバーサルスタジオもありますが)、ホントにNASAだけのプランで行きました。

なお、時差ぼけをマシにするためには日本からですと東海岸側から行くのが鉄則ですので、もしチャレンジする場合には逆の旅程は避けた方が良いです。ちなみに上記旅程でもかなり辛かったです…。

2ヶ所のNASAについて

見学可能なNASAは前述の通りKennedy@フロリダ州とJohnson@テキサス州の2つがありますが、大まかには以下のような役割分担になっています。

・Kennedy宇宙センター:ロケットの組み立てや打ち上げ場
  =だたっ広い、田舎
・Johnson宇宙センター:アメリカの宇宙探査の管制、宇宙飛行士の訓練施設
  =広い敷地、ちょっと都会

なんとなくですが、ロケットそのものや打ち上げ等に興味があればKennedy、宇宙兄弟など宇宙飛行士側に興味があればJohnsonかな、と言ったイメージです。どちらも見学コースは充実していますが、Johnsonの方が洗練されている感じでした。ヒューストンが(まぁまぁ)都会というのも影響しているのかも。

Kennedy宇宙センター

Kennedy宇宙センターはオーランドの大西洋岸にあり、オーランド国際空港(MCO)から車で40分ほどの場所にあります。

Kennedy Space Center Visiter Complex

実はオーランドでホテルが多く並んでいるのは、空港を挟んで反対側(ディズニー・ワールドがある側)なので、そのエリアからですと車で1時間程度必要です。
2023年現在はUBERが便利に使えますので、実際には空港→ホテル、ホテル→Kennedy宇宙センターもUBERで済ませました。私が使った時にはホテルからKennedy宇宙センターまではUBERで片道80ドル程度でした。

Kennedy宇宙センターの入り口にあるモニュメント

展示ですが、広大な土地を生かしてロケットの実物がかなり多く展示されています。展示については入り口周辺にある「VISITOR COMPLEX」とツアーバスで行く「APOLLO/SATURN V CENTER」の2つに分かれていてその間の移動は20分程度かかります。ちなみに「KSC Explorer Tour」に参加すると、「VISITOR COMPLEX」から「APOLLO/SATURN V CENTER」までにアポロ計画やスペースシャトルの打ち上げで使った発射台を見学できたりします(所要時間:2時間)。この辺りは公式ページのチケットの案内で確認できますので、予約時に確認することをお勧めします。

それぞれ見所ですが、「VISITOR COMPLEX」はスペースシャトルAtlantisの実機でしょうか。実際に帰還したAtlantisが展示されています。「APOLLO/SATURN V CENTER」はその名の通りでSATURN Vロケットが展示されており、その大きさを実感できます。

KSC Explorer Tourでロケット発射場を見渡して
Visitor Complex内にあるスペースシャトルAtlantis

Johnson宇宙センター

Johnson宇宙センターはヒューストンの中心部から少し南西の郊外にあり、ヒューストンの空港(ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港=IAH)から車でおよそ1時間の場所にあります。空港からだとちょうど中心部を抜けた後の場所です。

Space Center Houston

ヒューストンは全米第4位の都市ということもあり都会で、Johnson宇宙センターはその中心部から車で30分程度で着く場所にあります。

見学できるのは正確には「Space Center Houston」というところですが、Johnson宇宙センターと同じ敷地にあります。展示ですが、基本的に展示物は1ヶ所(メイン)でそこからTram Tourで「Rocket Park」「Mission Control」「Astronaut Training Facility」という3つの施設に行ける、といった感じです。メインにはシャトル輸送機(Boeing 747)に乗ったスペースシャトル(の実物大模型)Independenceがあり、中に入ることができます。Kennedyには本物(Atlantis)があるので若干微妙な感じもしますが、中に入れるのでそれはそれで良いかと。Tram Tourの行き先はそれぞれ
・Rocket Park:Saturn Vロケットなど
・Mission Control:Apollo11号の管制(月への着陸)の様子を再現したアトラクション
・Astronaut Training Facility:宇宙飛行士の訓練施設を上の見学用廊下から見学できる
といった感じのツアーになっています。それぞれ入場後は無料で参加できます。

Space Center Houstonの入り口
入り口から見えるIndependenceとBoeing 747は中から見学可能
「Mission Control」のApollo 11の管制再現アトラクション

まとめ

NASA関連施設で見学可能なKennedy宇宙センターとJohnson宇宙センター、1旅程で行こうとすると最低でも6日間は必要かな、といった感じでした。それぞれ施設は大きく、ほぼ1日中過ごせます。また、(アメリカンですが)お昼ご飯は食べられますので、その辺りも問題ないかと。子供連れだと、やはり時差が厳しいのでその辺りもう少し旅程に余裕があった方が良いかもしれません。

総合すると、それぞれに良いところはありますが
・展示物はKennedyが充実、本物の魅力
・Kennedyはとにかく広い
・Kennedyは不便で行きづらい(オーランドも日本からは遠い)
・Johnsonは分かりやすい展示内容でかつ洗練されている(=Kennedyはプロ志向かも)
・お土産はJohnsonの方がセンスが良い
といった感じでした。