Windows10の最新アップデートであるVersion 1809をインストールしたところ、リモートデスクトップがうまくできなくなってしましました。ということで、ちょっとした回避法を紹介。
Windows10(1809)について
Windows10(1809)は2018年11月から提供されている『Windows10 October 2018 Update』というもので、Windowsの機能向上バージョンアップです。リモートデスクトップについても大きな変更があったようで、私の環境ではアップデート後リモートデスクトップが使えなくなってしまいました。
リモートデスクトップが使えない
私の自宅環境ですが複数のWindows PCがあり、リモートデスクトップは主にノートPC(Windows10 Home)からデスクトップPC(Windows10 Pro)に接続して使用していました。今回デスクトップPCとノートPC双方を1809へアップデートしたところ、リモートデスクトップが使えなくなりました。
状況ですが
- パスワードは認証される
- 接続は完了しているように見える
- でも画面は真っ黒のまま…
といったかたちです。
ちなみに使えないのはサーバ/クライアントともに1809の場合であり、クライアント側が1803(もしくはそれ以前のVer.)の場合や、iOS/Androidアプリの場合はサーバ側が1809でも問題なくリモートデスクトップ接続が可能です。
回避策(解決法)
回避策ですが、blog等をあさっていろいろとチャレンジしてみましたが結局もっとも簡単だったのは
ストアアプリのリモートデスクトップをインストールする
というものです。上述のとおり、iOS/Androidアプリであれば問題ないのと同様、Windowsのストアアプリであっても問題は発生しないようです。
これ以前に以下のような方法を試してみましたがうまくいきませんでした。
- セキュリティ設定を確認する
- 以前のVer(1803)のリモートデスクトップアプリをコピー&ペーストして実行してみる(mstsc.exe他)
- レジストリを少し書き換える
- リモートデスクトップでのUDPを不許可にする
結局、シンプルにストアアプリで解決することにしました。根本的なバグ修正をお願いしたいところですが、ストアアプリを使っても特に困らないのでしばらくはこの方法で使いたいと思います。
以上、同じような問題で困っている方の助けになれば幸いです。
追記
2019年3月のWindows Updateで上記のような事象は解消されたように思います。少なくとも私の環境では何の変更もせず、リモートデスクトップが以前と同様できるようになりました。
ただ、困ったときはアプリ版という選択肢もあるよ、という事でエントリは残しておきます。
私の職場の同僚も同じ現象が発生しました。症状が出たのはWindows10を1903にアップデートしてからです。1809にロールバックすると症状は出なくなります。
グループポリシーエディターを起動し、「コンユーターの構成→Windowsコンポーネント→リモートデスクトップサービス→リモートセッション環境」と進み、「すべてのリモートデスクトップサービスセッションにハードウエアグラフィックスアダプターを使用します」の項目を無効にするとホスト側の画面が見られるようになります。(ただし画面描画が遅い)
そこでディスプレーアダプターをオンボードからグラフィックカードに変更したところ正常になりました。
おそらく原因はディスプレードライバーとの相性問題だと思います。
>じおさん
コメントありがとうございます。1903でも環境によっては同じ現象に遭うのですね。ディスプレイドライバが怪しそうということで、次回同様の事象に遭遇したら試してみたいと思います。